食洗器は省エネになるのか?
食洗器は食器を水や洗剤を使って自動で食器を洗ってくれる家電で、一般家庭でも利用する人が増えています。
家事の手間を減らせるというメリットだけでなく、食洗器には省エネ効果があるという点にも注目して利用者が増えているのです。
というのも、食洗器は洗剤の量を自動調整する機能や、食器を洗浄する際に少量の水をある程度圧力がかかる状態で、効率よく循環させる機能が備わっています。
これにより、従来の手洗いに比べて洗剤や水の使用量を削減でき、省エネにつながるのです。
家電メーカーが行った調査では、電気代もしくはガス代はそれほど大きな省エネ効果はありませんでした。
一方で、水の使用量に関しては手洗いよりも少なくなるとの結果が出ています。
というのも、手洗いの場合は水を出しっぱなしにすることもありますし、洗剤を流すのに大量の水を使う傾向があるからです。
食洗器の方が手洗いよりも速く、短時間で多くの食器を洗えるため、時間も水も節約できるのです。
環境にかかる影響について
水の節約に伴い、二酸化炭素の排出量を抑えられる点も、食洗器の環境に優しいとされる理由となっています。
手洗いに比べ食器を洗浄するために必要な水の量が少ないため、洗浄水を暖房器具で暖める必要が減り、一定のエネルギー消費を減らせるからです。
しかし、食洗器が省エネであるかは、単純な数字の比較では簡単に判断できない場合があります。
たとえば食器を手洗いする場合、1つの食器を洗うためかかる時間は1~2分程度であるのに対し、食洗器では食器を洗って完全に乾燥させるまで2時間くらいかかる場合があります。
このため、食器が少ないケースでは手洗いの方が省エネになる可能性があります。
また、大きな食器を洗う点では食洗器が有利ですが、小さな食器の場合は同じように手洗いの方が効率的となることもあります。
食洗器のメリットとデメリット
食洗器のメリットとしては、やはり手洗いに比べて家事にかかる時間をできることでしょう。
また、食洗器は高温で洗浄・乾燥することから、手洗いよりも衛生的になるというのもメリットと言えます。
食洗器を使うと手洗いよりも楽なため、家族が手伝ってくれるケースが増えるのも良いところでしょう。
家族が家事に協力するきっかけとなるのです。
家族が多いところでは、大量の食器を一度に洗浄できるのはスペースや消耗する体力を減らすのに大いに役立つはずです。
一方で、食洗器のデメリットもあります。
たとえば食洗器は、普通の食器棚よりもスペースを取るため、住宅やアパートの小さなキッチンには設置できないこともあるのです。
洗剤の種類によって食洗器が消費する電力量が増えるケースも見られ、電気代がかさむことも考えられます。
トータルで見ると、あまり省エネにならないこともあるので注意が必要です。