色鉛筆と子供の手

アイデアを上手に活かした鉛筆

筆記用具として欠かすことのできない鉛筆の材料になるのは、一般的には軸に木と、芯の部分は黒鉛と粘土を混ぜたものです。
黒鉛は石炭などの一種で、自然界に存在している天然鉱物になります。
日本では江戸時代頃には存在していたと言われており、明治時代に日本の工場でも製造されるようになったという歴史があります。

鉛筆に使用されている原材料は基本的に自然界に存在している天然由来のものですが、これらの原材料には限りがあります。
特に木材に関しては、世界中で森林が伐採されている事実を忘れてはいけません。
もちろん、鉛筆のために木が切り倒されているわけではありませんが、鉛筆も木の恩恵を受けている製品に変わりありません。
森林伐採によって住処を追われ、生きることが難しくなって絶滅の危機にある動植物がたくさん存在しています。
決して無駄遣いはしてはいけない製品であることを覚えておき、大切に使ってもらいたいものです。

様々なエコ鉛筆

今や様々なシーンで欠かすことができない鉛筆ですが、資源を有効に使う取組の一環としてエコな鉛筆も開発されています。
古いチラシや新聞紙をリサイクルして鉛筆の軸に利用したエコ鉛筆・O’BON鉛筆は、紙資源を有効に使っているといえる製品です。

鉛筆を削ってみると普通はおがくずのような木のカスが残りますが、O’BON鉛筆の場合はなにかの文字が確認できます。
元々は新聞紙であったことがよくわかるはずです。
軸が紙で出来ているからといって、書き心地が悪いとか、すぐに芯が折れてしまうという心配もありません。
至って普通の鉛筆と変わらない使い心地です。

完成した製品にはカラフルなペイントが施されています。
トラ柄やキリンの網目柄、シマウマのゼブラ模様などそれぞれのシリーズに合わせた柄が用意されています。
木の資源を守って、動物達が暮らしている森を守りましょうという思いが込められている製品に仕上がっています。

何気なく鉛筆を使っている時でも、少しでもエコに貢献できたのかなという気分になれるのが良いですね。
たくさんの人がO’BON鉛筆を通して木材の無駄使いに注意しなければいけないという思いを強く持ってもらいたいものです。

他にもまだあるエコ鉛筆

O’BON鉛筆以外にもエコ鉛筆が存在しています。
日本の鉛筆メーカーであるトンボ鉛筆では、従来は廃材として使われることがなかった木材を利用したリサイクル鉛筆の「木物語」を取り扱っています。
本来なら使われることがないような端材をつなぎ合わせることで再利用し、芯になる黒鉛もリサイクル芯として活用しています。
エコ製品であることを証明するエコマークに鉛筆として初めて認定された商品になります。