企業の取り組みユニクロ

世界に目を向けたCSR

日本や海外で有名なアパレルメーカーとして知られているユニクロは、グローバルなCSR活動を推進していることでも有名です。
特に注目したいのが、全商品リサイクル活動です。
ユニクロの商品は安くても高品質なのがウリになっています。
着古した商品でも、まだ問題なく着用できる商品が多いため、使い捨てではなくて必要としている人の元に届けてまた使ってもらおうという趣旨で実施しています。

参考:全商品リサイクル活動

ユニクロの全商品リサイクル活動とは

全商品リサイクル活動は、全国各地にあるユニクロまたはジーユーの店舗で行っています。
対象商品になるのはユニクロやジーユーで購入した商品になるため、他のお店で購入した商品については対象外になります。
あまりにも汚れている状態の商品は回収できない場合がため、事前にご家庭で洗濯していただいたものを持ち込むようにしてください。

回収された商品はいくつかの項目に分けて分類されます。
問題なく着ることができる商品については、世界各国で着るものがなくて困っている難民に届けられています。
平和な日本ではあまり意識することはありませんが、世界のどこかでは常に紛争が発生しており、絶えず難民が苦しい生活を強いられています。
中には着の身着のままで危険な地域から逃げてきたため、着替えることもできずに暮らしている方が大勢います。
そこでユニクロの各店舗で回収されたまだ着用できる商品を難民の元に届けて有効活用してもらっています。
これまでに1100万点以上もの服を難民の元に届けて使ってもらうことに成功しています。
日本ではもう要らないと捨てられてしまうところだった衣服が、海外の困っている方達が大切に使ってくれるのはリサイクルとして素晴らしい事だと言えます。

これまでに全国各地から集められたユニクロの製品が届けられたのはヨルダンやフィリピン、中国、ケニア、ネパール、エチオピアなど色々あります。
それぞれの国や地域によって気候が異なるため、届けられる商品も全く同じものが送られるものではありません。
温暖な地域には涼しくて快適に過ごせる服が、寒冷地には温かくて体が冷えない服をそれぞれ届けられています。

店頭に持ち込まれた商品は全てが難民の元に届けられるとは限りません。
中には着用できないほど痛みが目立つ場合があるため、そのままの形ではリサイクルが難しい場合があります。
もしも難民に届けられない状態の商品だった場合もゴミとして処分されるのではなく、違った形でリサイクルされます。
着用できない商品については、電気エネルギーとしてまたは工業繊維としてリサイクルされる仕組みになっています。
決して無駄にしない取り組みを実践することで、効率良く環境保護に役立てることができます。