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  3. 段ボールのリサイクル

段ボール

100%のリサイクルができる製品

引越の荷造りの際に利用される他、荷物の配達などにおいてもよく利用されている素材であるのが「段ボール」です。
段ボールはボール紙をだんだん重ねにすることによって耐久力を挙げているもので、頑丈な素材であり、利用される用途も数多く存在しています。
実はこの段ボールという素材は、使い勝手が良いというだけではなく、リサイクルを行う場合にも非常に効果的な素材となっている、ということについて紹介します。

衣類のリサイクルの記事の中でも紹介しましたが、多くの素材のリサイクル率というのはそれほど高いものではありません。
積極的にリサイクルの枠組みが利用されているペットボトルのような製品であったとしても、50%前後のリサイクル率であり、それ以上のリサイクル率が記録されるようなものはあまり多くはないのです。
これは、単純にユーザーによる取り組みの問題というのもありますが、製品の劣化によってリサイクル自体が行えなくなってしまうために、廃棄されることがある、ということも含まれています。

それでは、段ボールのリサイクルというのはどの程度の率で行われているのでしょうか。
実は段ボールのリサイクル可能率というのは、殆ど100%に近い数字となっています。
これはあくまでも「可能」である率であって、実際に行われている率というわけではありません。

段ボールリサイクルの流れ

それでは、実際に段ボールのリサイクルがどのような流れで行われているのか、ということについて紹介します。
まずは回収についてですが、段ボールは資源ごみとして回収されることによってリサイクルの行程に回すことができるようになっています。
この部分については、ユーザー一人ひとりが積極的に取り組む必要がある部分です。
段ボールはボール紙であるため、当然燃えるゴミとして処分することも可能ではありますが、できる範囲で資源ごみとして出すことによって、資源の節約をすることができるでしょう。

資源ごみとして出された段ボールは、段ボールの回収業者によって回収され、リサイクルに回されることになります。
段ボールは他のリサイクル製品と違い、段ボールをリサイクルして段ボールとして作り変えているのが大きな特徴です。
例えばペットボトルなどのリサイクルの場合、プラスチックの劣化の問題があるため、ボトルとして再生産されるのではなく繊維などの別のものとして生産されることが多いですが、段ボールは段ボールとしてもう一度使うことができる、ということです。

そしてこの段ボールは再び私達の生活にとって便利な道具として出回り、またリサイクルに出されることになります。
もちろん少しずつではありますが傷んでいくため、すべての段ボールがリサイクルできるわけではありませんが、極めて効率が良いサイクルとなっています。