エコタイヤの定義
最近よく聞くようになった「エコタイヤ」ですが、どのようなタイヤで何がエコなのか知っていますか。
エコタイヤは低燃費タイヤのことです。
JATMA(ジャトマ・一般社団法人日本自動車タイヤ協会)が定めたもので、低燃費(転がり抵抗性能)と安全性(ウエットグリップ性能)が一定以上のレベルを満たしているタイヤを指しています。
車のタイヤをエコタイヤに履き替えることで、ガソリンを燃やす際の二酸化炭素の排出量を減らすことができます。
二酸化炭素(CO2)は地球温暖化につながるとされており、その二酸化炭素の排出を減らせる点でエコタイヤはエコであるということなのです。
ラベリング制度とは
タイヤにおいて、転がり抵抗性能とウエットグリップ性能の等級分けをおこないます。
そしてその等級ごとにラベルで表示していくことがラベリング制度です。
日本でこの制度が始まったのは2010年からでした。
転がり抵抗性能の等級は上から「AAA」「AA」「A」「B」「C」と分けられています。
ウエットグリップ性能の等級は上から「a」「b」「c」「d」です。
エコタイヤに該当するのは転がり抵抗性能「A」以上で、なおかつウエットグリップ性能「d」以上であるものとされています。
よって転がり抵抗性能「B」「C」、ウエットグリップ性能が「d」にも満たないという場合はエコタイヤと呼ぶことはできません。
ラベルで表示していることで、エコタイヤかどうかが一目でわかるようになっています。
タイヤを自分で選ぶ際にとても便利な仕様です。
低燃費の理由は
エコタイヤにすることで低燃費となる理由は、エコタイヤが転がり抵抗を軽減させていることにあります。
タイヤはゴムでできていますので、走行中、路面の凹凸によって変形するものです。
ゴム特有の粘りと反発のせいで、変形した形から元の形に戻るまでは時間がかかります。
この時間のエネルギーロスが転がり抵抗です。
転がり抵抗が軽減するということは、元の形に戻るまでの時間が短くなることです。
また転がり抵抗が軽減することは、エネルギーロスが減り、エンジンへの負担も軽くなります。
すると燃費が向上、つまり低燃費へとつながるわけです。
エコタイヤでハッピーなカーライフ
エコタイヤの1番のメリットは、やはり二酸化炭素の排出量を減らせるところです。
地球温暖化の問題が深刻化する中、少しでも貢献できるなら喜ばしいことだと考えられます。
もう一つのメリットとしては燃費が良くなることです。
ガソリン代が抑えられるということで、車にかかる費用はグッと下がります。
環境に優しく、お財布にも優しく、安全性も高いなど、エコタイヤに変えるだけで良いことはたくさん起こります。
もちろん走りの楽しさも変わりません。
エコタイヤに履き替えて、よりハッピーなカーライフを送ってみるのはいかがでしょうか。