リサイクルマークの意味
様々な製品を見ていると、ラベルに「リサイクルマーク」と呼ばれるものが刻印されているものが多くあります。
多くが矢印が循環しているような形をしているもので、リサイクルマークの種類によって形にはいくつかの違いがあります。
それではまずそもそも、このリサイクルマークにはどのような意味があるのでしょうか。
リサイクルマークの大きな意味となっているのは、マークのついている製品がどのようなリサイクルを行うことができるのか?ということを示すことにあります。
リサイクルというのは資源の再利用を考える上で非常に重要な要素の1つですが、どのような製品も同じようなリサイクルが行えるのかというとそうではありません。
それぞれの製品に使われている素材によって、効果的なリサイクルの方法に違いがあるため、そのリサイクルラインに載せなければリサイクルを行う事ができないためです。
リサイクルマークはその製品がどのリサイクルラインに載せる製品であるのかを明示しているものであり、ユーザーがリサイクルを行う場合についてその分別が行えるようにしているものとなっています。
特に日本という国は、他国に比べて資源が乏しい国であるという側面があります。
この資源がない国において、従来通りの大量生産大量消費社会を維持していけば、いずれ大きな問題が発生することになるでしょう。
それを未然に防ぐために、早い段階で循環型社会を実現するために、このリサイクルマークが付けられるようになっているのです。
リサイクルマークの種類
それでは、実際に使用されているリサイクルマークにどのような種類のものがあるのかについて、いくつかピックアップして紹介します。
ここで紹介するのは、特に私達の目に触れる機会が多いものについてです。
最初に紹介するのは「スチール」と記載されているリサイクルマークについてです。
円のマークにスチールと書かれているマークであり、このマークはその製品が「スチール缶」であることを示すものとなっています。
これとは別に缶には「アルミ」と記載されているものもあります。
こちらは三角形の矢印にアルミと書かれているもので、アルミ缶であることを示すものとなっており、スチール缶とは違った分別がリサイクル上必要となるためこのように記載されています。
次に紹介するのは「PET1」と記載されているものです。
角が丸くなっている三角形の矢印の中心に1と記載され、下部にPETと記載されているのがこのマークとなります。
このマークはペットボトルの識別表示マークの1つとなっており、1991年10月以降は表示が義務付けられるようになっているため、見かける機会も多いことでしょう。
ペット樹脂のマークはこれ以外にもあり、HDPEやV、LDPEと記載されているものもあります。