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  3. 自然に還る食器

木のテーブル

食器の使い捨てをなくすための運動

ピクニックやBBQなど屋外でのイベントで多く用いられるのが使い捨ての食器類です。
使い捨て食器はホームセンターや100均ショップなどで手軽に購入することができ、使用が終わったらそのままゴミとして出すことができるので大変便利なのですが、そうして捨てられた食器は世界規模でCO2を増やす原因になってしまいます。

何よりもそのまま捨てるということに対して罪悪感を感じる人もおり、ただ捨てるのではなくもっと別の形で活かすことができないかという運動が世界的に広がっていました。

そこで現在開発が進められているのが自然に帰ることができる「エコ食器」で、素材として紙やプラスチックではなく人が食べても大丈夫な素材を用いているというところがポイントです。

実際に製品化されているものとして「BIOBU」があり、これは2003年に創立されたフランスの企業によるものです。
特徴は竹を用いた天然素材であるということで、もともとはホームアクセサリーを開発する企業であったところここ近年ではエコブランドとして世界的に有名になってきています。

BIOBUシリーズとしてこれまで様々な形や大きさの食器が販売されていますが、いずれも非常に発色が良く一見すると普通のおしゃれな食器のように見えます。

表面は陶器のような艶やかさがあり、これまでのエコ系製品にありがちなボサボサ、パサパサの不自然な印象がまったく感じられません。
さらに軽くて割れにくいという特徴があるので、屋外などにそのまま持っていくのも便利で耐熱・耐冷にも対応しています。

BIOBUは「EKOBO」というブランドで発売されているので、気になる人は輸入家具製品を取り扱っているお店で購入してみてください。

小麦でつくられた食器、電子レンジでも大丈夫

竹以外にも天然素材で作られた食器として、「EcoSouLife(エコソウライフ)」というものもあります。
こちらは屋外での使用を想定して作られたもので、キャンプやピクニックなどで手軽に使えて簡単に処分ができるところが魅力です。

もう一つ「Biotrem」というポーランド企業の製品もあり30日で完全に自然に帰ることが特徴になっています。
Biotremは小麦を精製するときにできる小麦ふすまと言われる産業廃棄物を再利用した製品で、自然の中に置いておいても約30日で完全に分解されるというところに特徴があります。

Biotremの優れた点は、小麦ふすまと水のみで精製されているということと、電子レンジやオーブンにも対応しているということです。
もちろんそのまま食べることもでき、お皿だけでなくフォークやナイフなども展開しているのでアウトドアだけでなく自宅での使用にも大変便利です。

世界的に多くの企業が開発に参入している分野であることから、今後食器類の素材としてよりポピュラーになっていくのではないでしょうか。