手袋の専用メーカーだからできる取り組み
家庭向け、業務用の手袋を開発、販売しているメーカーとして知られているのがショーワです。
日本国内でも高いシェアを誇りますが、海外でも高品質な製品だとして高く評価されています。
世界に先駆けて塩化ビニール製のオール被膜タイプの手袋を開発したのは、ショーワの功績です。
現在でも独創性の高い製品開発に取り組み、多くの方から支持されています。
手袋の専門メーカーだからこそ、真剣に環境問題に取り組んでいます。
特に注目したいのは、自社で開発した製品は全てリサイクルが可能になっている点です。
環境を破壊しかねないと懸念される原材料を使用しているからこそ、無駄のないリサイクルを実現することが企業としての使命だと考えています。
独自のリサイクルフローを確立
ショーワが独自に開発した製品は、用途によって複数の原材料で構成されています。
どの原材料を使用した製品なのかによって、生まれ変わる製品は異なりますが、きちんと新しい製品に作られる仕組みが用意されています。
例えば、塩化ビニール製の手袋で裏毛が付いているタイプまたは裏毛がないタイプについては、静電気対策のマットとして作り変えることができます。
使用済みの手袋をしっかりチェックして余計な異物が残っていないか確認されてから熱で溶かされてマットの形になります。
なお、マットとして使用された製品についても再びリサイクルできる仕組みになっていますので、無駄のない使い方が実現します。
ポリウレタンやナイロン製の手袋については、RPFというプラスチック製の固形燃料へと作り変えることができます。
工業向けのボイラーに使用できる燃料で、RPFを使用することによって原油の大幅な節約にも繋げることができます。
天然ゴムやニトリルゴムで作られた手袋については、路盤材やサンドクッション材として活用されています。
回収した手袋を検品してから焼却することで発電するサーマルリサイクルを実施します。
サーマルリサイクルされて残った燃えカスを更に焼成することで路盤材やサンドクッション材の原料とすることができます。
このように全ての製品がきちんと何らかの新しい形として生まれ変わる仕組みが出来上がっています。
きちんと３Rシステムが確立されていることによって、環境にやさしい製品作りを実現しています。
また、ISO１４００１を取得しており、環境に対する取り組みを真剣に考えている企業であることが認められています。
ISO１４００１とは、厳格な基準を満たしている企業でなければ認められないものです。
PDCAサイクルに基づき、継続して常に新しい改善をすることが推奨されています。
ショーワの環境に配慮した製品開発に取り組む姿勢が認められた証だといえます。