佐川急便の環境方針

佐川急便といえば、そのトラックを見ない日がないほどおなじみの輸配送業者です。
車がなければ事業が成り立ちませんし、環境問題に対しどのように取り組んでいるのか気になりませんか。

佐川急便の環境方針は以下のようになっています。
排出ガスによる地球温暖化・大気汚染防止のため、輸送の効率化、低公害車の導入、エコドライブの実践を推進
省資源・省エネルギー・3Rを推進
環境関連法規制、条例、協定及びその他の要求事項を遵守
環境教育、啓発活動を通じて全従業員に環境方針を周知、広く一般にも公開
環境目的、目標を定期的に見直し

環境に配慮した輸配送

実は佐川急便では業界内でもいち早く「環境対応車」を導入しています。
環境対応車はガソリン車やディーゼル車に比べて大気汚染物質や温室効果ガスの排出量が少ない車です。
1990年代から導入が始まり、年々保有台数を増やしています。
アイドリングストップについては全車両に搭載済みです。

車を変えているだけが環境への配慮ではありません。
エコ安全ドライブについて、ドライバーには徹底した指導がおこなわれています。
急発進や急ブレーキなどの操作は危険であるとともに燃料を余分に消費してしまうのです。
つまり安全運転をすることは環境に配慮することにもなります。

安全運転とCO2削減のため、ドライバーの運転についても徹底した指導がなされているわけです。
毎年ドライバーコンテストを開催し、ドライバーの安全運転意識と運転マナーを高めることにも努めています。

物流施設も環境配慮

輸配送の拠点となる営業所にも環境に配慮するシステムが導入されています。
2003年度からは23箇所の営業所の屋上に太陽光発電システムを設置、再生可能エネルギーの利用を始めました。
さらに和光営業所が入居している「SGリアルティ和光」では、発電電力を自家消費する方式を初めて採用しています。

また営業所や大型物流施設308箇所では照明機器にLED照明を導入しています。
LED照明は従来の蛍光灯と比べて消費電力が少なく長寿命であり、環境負荷を低減させることが可能です。
LED照明により2019年度までのCO2削減量は約12,000トン、電気使用量も約2,300万キロワット削減に成功しました。

トラックを使わないこともある

サービスセンターを設置することにより、台車や自転車などを使用した集配を行えるようにしました。
トラックを使用しないことでCO2の排出抑制に大きく貢献しています。
2019年の3月からは収集用電動アシスト自転車「TRIKE CARGO」を試験的に導入しました。
こちらは従来の自転車に比べ4倍の荷物を積載可能です。

また長距離貨物輸送では、トラックに代わり船や列車にて輸送する「モーダルシフト」を推進しています。
これによりCO2排出量がトラック使用の場合に比べ11分の1まで削減できるとのことです。

トラックのイメージが強い佐川急便ですが、トラックを使わないこともあるということには驚きです。
佐川急便の素晴らしい取り組みは、今後さまざまな企業にも影響を与えていくのかもしれません。”