企業の取り組みローソン

食品を無駄にしない

全国各地にコンビニエンスストアを展開しているローソンでは、それぞれの店舗で環境保全に対して積極的な取り組みを実践しています。
コンビニでは毎日のように食品廃棄物が発生している問題があることをご存知でしょうか?
どの店舗にも陳列されていると思われるお弁当は、販売許容期限までに全て完売することはほとんどなく、毎日廃棄処分されてしまう問題があります。
食中毒を防ぐためにも、販売許容期限をしっかり守らなければいけないことになっているため、ほんの30分前に過ぎたものであっても廃棄処分されます。
また、多くの店舗では唐揚げなどのファーストフードを調理して販売しています。
調理の際に発生する食用油は廃油として廃棄されることになります。

このように店舗から出される食品廃棄物をただゴミとして捨てるのではなく、できるだけ発生しないように努力することと、リサイクルをして有効活用する取り組みを積極的に行っているのがローソンの特徴です。

食品廃棄物を出さないための取り組み

できるだけ廃棄物とされる食品を出さないためには、できるだけ無駄のない商品を用意することが大切です。
そこでローソンでは、生産加工管理システムを導入しています。
あらかじめ決められた原材料を使用することができます。
各店舗では無駄なく発注するために、過去の売上や天候、地域のイベントなどの情報をチェックしてお弁当を用意しています。
このような取り組みを積極的に行なうことで、食品廃棄物を減らすことができます。

リサイクルで資源の有効活用

店内の調理で使用する食用油は、廃油として捨てるのではなくリサイクルして燃料などにすることができます。
それぞれの店舗で排出される食品廃棄物や廃油を集めてから様々なものに利用されています。
例えば、燃料にリサイクルされるとバスやタクシーなどの燃料に活用されます。
石けんや塗料、家畜のエサなどにも利用される場合があります。

各店舗から廃棄されたお弁当などの食品廃棄物は、家畜のエサとして活用されたり、おがくずなどと混ぜて肥料にされたりしています。
肥料が完成すると近くの農場で実際に作物の栄養として活用されています。
このようにただ捨ててしまえば廃棄物として処分されるだけのゴミですが、きちんとリサイクルすることで無駄にならずに済んでいます。

余剰食品を有効活用

もうひとつの取り組みとして実施されているのが、余剰食品を有効活用することです。
店舗で販売できる期間を過ぎたお弁当やパンを横浜にあるNPO法人が運営している食堂に無償で提供しています。
格安な料金で利用できる食堂として話題になっています。
ローソンの販売許容期限は消費期限よりも余裕を持って設定されているため、本来ならまだ安心して食べることができるものです。
せっかく作った食品を無駄に廃棄せずに済む取り組みになります。