
生ゴミの従量制料金システム
日本のお隣の国である韓国では、家庭から出る生ゴミの処理に関して非常にユニークで合理的なシステムが導入されています。
それは生ゴミを捨てるのにお金がかかるという従量制の料金システムです。
韓国ではかつて他の一般ゴミと一緒に生ゴミが捨てられており、深刻な環境問題や処理費用の増大が課題となっていました。
そこで国を挙げてこの問題を解決するために、出したゴミの量や重さに応じて各家庭が処理費用を負担する仕組みが構築されました。
具体的には、スーパーやコンビニエンスストアで販売されている黄色などの目立つ色をした専用の有料ゴミ袋を購入してその中に生ゴミを入れて捨てる方法が一般的です。
また、最近の都市部にある大型のマンションやアパートメントなどでは、さらに進んだシステムとして専用の生ゴミ回収機が設置されるようになりました。
住民は交通系ICカードなどを機械にタッチして蓋を開け、生ゴミを直接投入。
すると機械が自動的に投入されたゴミの重さを計量し、その重さに応じた処理料金がカードから引き落とされるという非常にハイテクな仕組みになっています。
捨てるたびに目に見えてお金がかかるため、韓国の国民は自然と生ゴミの水分をしっかりと絞って軽くしたり、食事の際の食べ残しを減らしたりするようになり、国全体の食品ロス削減とリサイクル率の向上に大きく貢献しているといえるでしょう。
徹底された資源ゴミの分別ルール
韓国の資源ゴミの分別は、地域によっては日本以上に細かく厳格にルール化されており、住民一人ひとりの環境に対する意識の高さがうかがえます。
特に韓国の住居の大部分を占める高層マンションなどの集合住宅では、敷地内や地下の駐車場などに巨大なリサイクル専用の集積所が設けられています。
住民は決められた曜日や時間帯に自分の家からゴミを持ち込み、いくつも並んだ巨大な回収ボックスに各自で細かく分類して捨てなければなりません。
例えば、ペットボトルを捨てる際、周囲に巻かれているラベルを綺麗に剥がして中身を水ですすぎ、しっかりと足で踏んで潰すのはもちろんのこと、透明なペットボトルと色付きのペットボトルを厳密に分けて捨てるルールが多くの場所で採用されています。
また、プラスチック製の食品用トレイやデリバリーの容器などについた油汚れや食べ物の残りは、洗剤を使って綺麗に洗い流さないと回収ボックスに入れることが許されません。
発泡スチロールやビニール袋、さらには着なくなった衣類や蛍光灯など、あらゆる素材に対して専用の回収場所が用意されています。
マンションの管理人が分別の様子を厳しくチェックしていることも多く、リサイクル可能な資源が確実に再利用のルートに乗るような工夫が社会全体のコミュニティの中でしっかりと構築されている状況にあります。
カフェや飲食店における使い捨て用品の規制
韓国は街の至る所に個性的なカフェが立ち並ぶほどカフェ文化が非常に発展している国ですが、それに伴って発生する莫大な量の使い捨てプラスチックの削減にも国を挙げて強力に取り組んでいます。
飲食店やカフェの店内でお茶やコーヒーを楽しむ場合には、使い捨てのプラスチックカップの提供が法律によって厳しく制限されており、店内利用の顧客には必ず洗って繰り返し使えるマグカップやガラスのグラス、あるいはステンレス製のタンブラーで飲み物が提供される仕組みになっています。
もし店内で使い捨てカップを使用しているのが発覚した場合、店舗側には高額な罰金が科せられるため、ルールは非常に厳格に守られています。
また、テイクアウトの際にも環境への配慮が進んでおり、一時は厳しい規制によって、環境に優しい紙製のストローや生分解性プラスチックのストローへの移行が急速に進みました。
現在では小規模店舗の負担軽減などを理由に政府の規制が一部猶予されたため、プラスチック製に戻す店舗がある一方で、環境保護の観点から自主的に紙製ストローなどを提供し続けるカフェも多く、社会全体でエコな選択肢を模索する動きが続いています。
さらに、スーパーマーケットやコンビニエンスストアでのレジ袋の無料配布も全面的に禁止されており、買い物をする際にはマイバッグを持参するか、有料の指定ゴミ袋をレジ袋の代わりに購入して商品を入れて持ち帰るのが一般的です。
このような日常生活に密着した厳しい規制が設けられていることで、韓国の消費者はマイボトルやエコバッグを持ち歩く習慣がごく自然に定着しつつあります。
毎日の生活の中で無理なくエコ活動に参加できるような環境が整えられた素晴らしい取り組みをしている国の1つです。