グループ全体で行う「エコ・ファースト」
コンビニ業界第3位のシェアを持つFamilyMart(ファミリーマート)は、現在ユニーグループを吸収合併することによりユニー・ファミリーマートホールディングスとして運営をするようになっています。
ユニーグループと言えば大手スーパーマーケットであるアピタやピアゴといったところを運営していますが、そこにコンビニ業界第3位のファミリーマートと第4位のサークルKサンクスが合併したことにより日本でも有数の流通大手企業となりました。
そんなグループ内でユニーグループが先導して行っているのが「エコ・ファースト」という取り込みです。
エコ・ファーストとはユニーが環境大臣と2008年に交わした約束をもとにしたもので、消費者と生産者、地域行政を一体的にした環境活動を行うことが目的として掲げられています。
全国のスーパーマーケットおよびコンビニエンスストアにおいては毎日の食品の廃棄量が非常に大きな問題となっているところですが、そこで再生利用等の実施率を80%に高めることを目標とし、容器包装廃棄物の削減に取り込むとしています。
ちなみに「エコ・ファースト制度」というのはユニーが独自に提唱しているものではなく、環境大臣がエコ活動を積極的に行っている企業を対象に認定することとなっています。
2017年10月の時点では全国40社が認定を受けているとのことです。
最近の目立った動きとしては同じくエコ・ファースト企業として認定を受けている大手企業であるキリン株式会社、ライオン株式会社と3社で共同してキャンペーンを行いました。
このキャンペーンにおいては「地球はともだち!わくわくエコツアープレゼント」というタイトルをもとにアピタ・ピアゴ各店において上記三社の製品を1000円以上購入したときのレシートを集めることで、日帰りバスツアーが当選するという内容になっていました。
重大な食品ロスの削減のための取り組み
次に重大な環境問題にもなっている食品廃棄に対しての取り組みもあります。
食品廃棄が起こる理由は、店頭で販売されている食品類は賞味期限が切れることで捨てられることになってしまうことです。
その原因となっているのが流通業界で商習慣となっていた「3分の1ルール」というもので、納品期限、販売期限、賞味期限をそれぞれ均等にしなければならないことになっていました。
そこで実際に販売をする期間を長くするために自由に期限を設定できるようにしており、最も多くロスが起こる時期を調整することができるようになっています。
またファミリーマートにおいては店頭でのロスを減らすために発注システムの精度向上を目指しており、特に消費期限が短めの弁当やおむすび、サンドイッチといったものの管理を集中的に行うとしています。