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  3. アメリカのリサイクルへの取り組み

アメリカの国旗

溢れる埋め立て地、アメリカのゴミ事情

アメリカはその広大な土地を生かして、一般廃棄物処理の際など、積極的に埋め立てが行われてきたことで知られています。

ですが、ただ埋め立てを行っているだけでは当然ながら長続きはしません。
1980年代からは、ゴミの埋め立て処分場の確保が難しくなり、埋め立て地そのものが無くなってきているという現状があるのが特徴です。

そんな中、ゴミの量は益々上昇の一途を辿り、埋める場所が無いのに埋めないと行け無いものが増えている傾向があります。
この実態に危機を覚えたアメリカでは、リサイクルに関する積極的な取り組みが行われ始めました。

各市街において、それぞれの取り組みが行われる事となりましたが、その中の1つが、デブラシオ市長によって進められた、「ゼロ・ウェイスト・チャレンジ」です。
こちらの取り組みでは、2030年までに埋め立て仏をゼロにするという目標を掲げ、小売り大手ホールフーズ31社と競合。
有機廃棄物堆肥化を行うことで、2万5千トンものコンポスト化に成功しました。

更に322トンもの食品の寄付を行う事で、食材がゴミになる事を阻止。
ゴミになる前に、食材を食材として利用するように寄付などの対策を行ったことで、結果としてゴミの量を大幅に減らすことが出来たのです。

各州でこうした取り組みが行われた結果、ゴミ量は激減。
埋め立て地に送られたゴミ量も、圧倒的に減量したと言えるでしょう。

今後も目標値を更に増加する見通し

各州で行われたこうした取り組みですが、目標値を達成した後、更に高い目標を掲げていき、将来的にはいずれの州でも、ゴミゼロを目指して活動していく傾向があります。
具体的な政策としては上記の他にも、使い捨てでは無く、何度も洗って使う事が出来るコーヒーカップを導入するなどの、細かい積み重ねが重要な政策もある点が特徴です。

アメリカのコーヒー消費量は非常に高く、こうした細かい政策は、結果として大きなゴミ削減に繋がります。
使い捨てを使い捨てにしない、繰り返して使う事が出来るタイプの商品を導入する事で、ゴミを削減し、消費者にも無理の無いゴミ削減政策が可能となったといえるでしょう。

また、購入量そのものの削減を始め、デジタルストレージへの切り替えなどの政策を積極的に行う企業も続出。
どうしても埋め立て処分しか出来ないようなゴミは、小型の埋め立て地ゴミ箱を導入する事で、意識を高める事に成功したと言えるでしょう。

食品企業においては、食品ロスを徹底的に減らすように、生産量削減を始め、寄付などを初めとした、食材の提供なども行われるようになったのも特徴です。
こうした細かな積み重ねが、結果としてアメリカの大きなリサイクルに繋がったと言えるでしょう。