排気量削減の取り組み
エンジェルマークがトレードマークの森永製菓は、明治32年に創業された日本でも有数の老舗大企業です。
チョコボールやミルクキャラメル、小枝、ハイチュウ、チョコモナカなどおそらくほとんどすべての人が一度は森永のお菓子を食べたことがあるのではないかと思います。
さてそんな森永製菓ですが、現在環境保全活動に本格的に取り組んでいます。
その中の一つがCO2等の温室効果ガス排出量削減のための活動で、省エネルギーを推進するとともにエネルギーの使用量を見える化することでカーボンマネジメントを行っています。
最終的な目標として掲げられているのは工場部門におけるCO2の排出量を2020年度末までに2005年度比で15%削減するということです。
実際の活動としては森永の製菓工場5つに加えて関連会社5社において排出量削減をしており、2012年実績で2005年比で12.7%削減を成功しています。
森永グループはいくつかの業種がありますが、このうち製菓工場5社および関連会社5社での製造活動により発生するCO2が全体の約8割を占めています。
そのことから特に工場設備でCO2削減のための装置が設置されています。
具体的には、建物内の窓に遮熱シートを取り付けたり、冷凍倉庫においてノンフロンの冷蔵庫システムを導入したりといったようなことです。
さらには建物内の照明をLED化していたり、室内の無駄な照明を消すライトダウンキャンペーンに参加をしたりといったことがあります。
廃棄物リサイクルの促進
もう一つ環境保全活動として行われているのが廃棄物リサイクルです。
工場で行う製造業種である以上廃棄の問題は避けて通れないところですが、森永製菓においては廃棄されるものを減らしかつ再利用できるようにするという取り組みが行われています。
具体的には森永製菓の4工場および生産関係工場5社から出される廃棄物のうち2017年度実績でリサイクル率99.97%を実現しています。
リサイクル活動では適切な分別活動をするとともに資源の有効活用をすることとなっています。
また食品工場では避けることができない食物廃棄についても2017年度実績で79.6%のリサイクル率を達成しており、現在も工場内からの発生抑制が実施されています。
発生した食品廃棄物については餌料化や肥料化をしたり、メタン醗酵原料として利用をしたりしてリサイクルしていきます。
ただし食品類はそのままリサイクルするのが難しいジャンルでもあるので、できる範囲でそれぞれの特性を活かした再利用方法が研究されているところです。
リサイクル活動については工場見学などで説明を受けることも可能なので、興味のある人は神奈川県横浜市の鶴見工場もしくは栃木県小山市の小山工場に問い合わせをしてみてください。