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  3. 省エネ効果を発揮する外壁塗料とは

塗料で省エネできる

家の外壁や屋根に使う塗料を見直すことで、省エネ効果が得られることがあります。
注目すべき塗料は「熱の浸透または反射を避ける機能があり、室内への熱伝導を減少させる」効果がある塗料です。

外壁や屋根の熱伝導によって、室内の温度は変わります。
そこで断熱材を入れることによって余計な熱伝導を抑えているわけですが、断熱材は経年劣化で徐々に効果を失うのです。
断熱材を入れ直せば良いと思うかもしれませんが、それには大掛かりな工事が必要になります。

そこで「省エネができる塗料」の出番です。
塗料を屋根や外壁に塗装するだけで断熱材と同じ効果を発揮します。
ちなみに省エネ効果を得られる塗料は遮熱塗料と断熱塗料の2種類です。

遮熱塗料

遮熱塗料は太陽光を反射させる樹脂を含んだ塗料のことです。
光を反射させることで、光による熱を室内に伝わりにくくします。

これを使うことと使わないことでは、2度ほど温度差が生まれます。
たったの2度と思われるかもしれませんが、エアコンの温度設定に置き換えてみると、2度は結構な差です。
電気代に換算しても、結構な差が出てきます。

太陽光が1番当たるところは屋根なので、屋根に使うのが効果的です。
特に吹き抜けや屋根裏部屋がある家は、屋根からの熱の影響を受けやすいので遮熱塗料の効果を感じやすくなります。
また熱伝導率の高い建材において高い効果を発揮しますので、1番差を感じるのは金属屋根です。

断熱塗料

断熱塗料というのは、塗料の中に「中空ビーズ」というものを含んでいるものです。
中空ビーズは断熱材と同じ効果を発揮します。

断熱塗料を壁に使うことで熱伝導率の低い壁となり、夏涼しく冬暖かい室内になります。
暑さにも寒さにも効果を発揮するので、1年中快適に過ごせる建物になるのです。
エアコンの温度設定、使用頻度に影響し、いつでも省エネ効果を発揮し続けます。

中空ビーズが入ることで塗料の重量がとても軽くなっています。
軽い塗料でしたら建物自体に重さの負担を描けないので、古い建物などにも安心して使用可能です。

また遮音や吸音効果も持ち合わせており、家の中の音を外に漏れにくくします。
省エネ以外にもメリットがある優れた塗料です。

自治体の補助金制度

省エネ効果のある塗料を用いてリフォームをする際、自治体の補助金を受けられることがあります。
それぞれの自治体によって制度が違いますが、該当する可能性があるので確認は必須です。
補助金の価格については、工事費用の1割程度や上限30万円といったところで、さほど高い補助金ではありません。
しかし、利用できるものなら利用した方がいいので、自治体の方に確認しておくといいです。

環境に配慮した省エネ効果のある建物は、住み心地もいいものです。
リフォームはもちろん、新築の際にも、エコや省エネを意識して作っていくことをおすすめします。