ニッポンハムグループにおける環境マネジメントの方針
プロ野球団でもおなじみの日本ハム株式会社ですが、ニッポンハムグループとして環境マネジメントをしていくための方針が掲げられています。
その前にまず日本ハム食品という企業について簡単に説明をしていくと、本社は大阪市北区梅田におかれており主に肉製品の製造業や食肉の卸業を行っています。
国内外に多くのグループ会社があるのですが、日本国内においては「日本ハム北海道ファクトリー」「東北日本ハム」「南日本ハム」という3つのグループ企業が中心となりその他の加工肉食品系の事業を持っています。
おなじみのヒット食品としては、本格的なソーセージである「シャウエッセン」や、手軽で美味しい「石窯工房マルゲリータ」といったものがあります。
日本ハムにおける環境保全のための方針はCSRの5つの課題として大きく打ち出されており特にここ近年では2020年までの中期経営計画の中に環境パフォーマンスの向上を盛り込んでいます。
環境パフォーマンス向上のための具体的な方法としては省エネ、省資源、環境負荷低減という3つが出されていて、重点目標としてグループの国内事業所全体で使用照明をLED化することや、使用車両をハイブリッド化するということが決められているところです。
環境方針では、商品やサービスを提供するときの環境配慮をするだけでなく、環境パフォーマンスを向上し継続的に改善をしていくものとしています。
それを実行するために法令を遵守し、地域とのコミュニケーションをとっていくということが5つの方針目標となっています。
日本ハムの主な取り組み
環境マネジメントをしていくときの具体的な方法として既に実施されているのがまず容器包装の配慮です。
先にも紹介した「石窯工房マルゲリータ」が最もわかりやすいですが、包装部分に「楽エコ」というマークを設置しており、ゴミを捨てる時に小さくまとめやすい形状となっています。
こうした包装への工夫はゴミの最終処分場での分量をへらすとともに資源の枯渇を防ぐという環境への配慮が目的です。
この他にも製造される食品への包装はできるだけゴミを少なくするということで常に改良をされているというのが特徴になっています。
それと製造活動とは直接関係ありませんが、社会的責任(CSR)のための活動として「みんなの森林(もり)」ということが行われています。
これは工場所在地より近いエリアにある山や森林を守るためのボランティア活動をするもので、植林や枝打ち、下草刈りなどの保全活動を会社として行っていきます。
この対象となっているのは兵庫県の「大成山」、茨城県「筑波山」、愛知県「瀬戸定光寺」という三ヶ所で、従業員の他地域の小学生などとの連携も行っています。